NANA MIZUKI LIVE ISLAND 2018 総括 楽園の残り火が胸を焦がす
水樹奈々、3年ぶりの夏ツアー全行程終了です。
wave 03大阪、wave 07熊本、wave12埼玉に参加しました。
持ち続けている信念や、伝えたい大切な想い…といった難しいことは取り敢えず置いておいて。
狂乱の渦に飛び込んで、とにかくハイテンションに叫んで踊って跳んで行こうぜ!!!
・・・みたいなライブでした。
冬ではこういった趣向のイベントはできないと思います。
夏ならではの雰囲気を思いっきり楽しめました。
気になった曲の感想
Fun Fun★People
この曲を待っていたんだよ。
個人的には夏ライブでは絶対に聴きたい曲です。
小気味の良いカッティングとスクラッチ音。
「行くよテンションバリバリじゃん」
その通りです。
音も歌詞も楽しさとノリに全振りされていて、嫌なことは全部忘れて、馬鹿になって騒げる。享楽の極地のような曲です。
ISLAND=楽園
というイメージだったのでセトリに入ってくれて本当に嬉しいです。
Happy Dive
初めて行ったライブで聴いて好きになった曲でした。ちょうど10年ぶりに再会です。
リードシンセの浮遊感のある音が印象的ですが、全体としては爽やかでとても夏らしい曲です。
この10年ずっとずっと歌ってほしかった曲で、セトリハンターに選ばれたらこの曲をお願いしようと思っていたくらいです。
サビのダンスもお気に入りで、当時FIGHTERのDVDを見ながら必死に覚えました。
また一緒に踊れるなんて、幸せでした。
囚われのBabel
この曲はIQが低い。
バリバリの打ち込み曲で、ちょいダサな感じが癖になる曲でしょうか。
「だめ だめ だめ」は一度聴いたら忘れられないフレーズ。
ペンライトの色が概ね揃う水樹奈々現場にあって、バベルは何色でもいいなーと思います。
色とりどりのペンライトで極彩色に染まった会場がこの曲にはよく似合う。
SECRET AMBITION
これまた結構久しぶり。千代丸曲ですね。
wave03ではAメロBメロでCD音源には無いコンガの音が印象的に入っていました。これはこれでいいですね。エキゾチックでISLAND感がありました。
あとは間奏のピアノ。うっすらかかったディレイが好きなんです。
久しぶりに披露されたせいか「I don't forget」は控えめでしたね。
DJサカリュウ Team YO-DA紹介~PARTY! PARTY!、Gimmick Game(still in the groove)
ここが一番テンション高かったかもしれない。
激しいレーザーにミラーボール。ライブも半ば、興奮はとうに最高潮。おとなしくしていられるわけが無い。
身体が自然に揺れ始めるし動きがどんどん大きくなる。
よく覚えてません!
Hungry Hungry
この曲は頭がおかしい。
ダンスが女豹のイメージだとかうさぎみたいなポーズが可愛いとか、そんなところに注目してたらサウンドに殺されるんじゃないか。
終始四分ですがメロは小節をやたらと跨ぐし、途中ドラムンベースっぽくなったし、間奏は頭悪い系。でもやっぱりダンスは可愛い...
なか卯のCMで聴いていた時から今までに無い感じだとは思っていましたが、想像以上にとんでもない曲が出てきました。
夏恋模様
夏といえば夏恋模様。
ゆったりと柔らかいメロが最高ですね。音は勿論最高ですが、この曲が凄いのは歌詞。
白いスカートの裾、青空、夏雲、軒先の風鈴と夕暮れ、横顔
叙事的でありながら叙情感に溢れています。
wave08の野外で聴けたのも幸せでしたが、wave12でのバックの映像がずるいのなんの。
歌詞に合わせた空やひまわりを映すにとどまらず、夏祭りや縁日の屋台まで出てきて曲の世界観がぐっと広がりました。
個人的な妄想では、夏恋模様は恋想花火とセットで考えたいんですよね。
…淡いですね。
FEARLESS HERO
大好きなんですよ。爽やかさとか若々しさとか、そういったエネルギーに満ちたこの曲が。
この曲の突き抜けるような爽快感はストリングスの影響でしょうか。
DD本編の内容も前提にある分、MCで語られていた「夏の思い出、冒険の夏」という印象が強いです。
ペンライトの色は青よりもライトブルーな印象。
Late Summer Tale アコースティックver.(ラテンアレンジ)
頭を抱えながら沈み込むほどに最高。
私の中にはLate Summer Taleの心象風景があります。
歌詞にもあるような夏の終わりに、夕暮れの砂浜に一人で立っているんです。
空は雲に覆われているのですが、その向こう側には夕陽があることを実感させるような、赤みを帯びた雲と水平線。
肌に纏わりつくような湿り気のある暖かく少し冷たい風。
波が自分の立っている所まで押し寄せて、趾間の砂をさらいながら引いていく。
そんなイメージです。
本ツアーが発表された時から、千秋楽ではこの曲が聴きたいと思っていました。
海こそ無いものの、夜の帳が下りかかった蒸し暑いメットライフドームは、この曲を聴くには絶好のシチュエーション。
MC「この季節にぴったりの...」辺りで勝利を確信していたのでした。
そして披露されたのがラテンアレンジ。チェリボフルメンバーが横一線でプレイ。
各種打楽器やウクレレサイズのベースが織りなすサウンドは当然悶絶でしたが、それ以上に強烈だったのがコーラス。
LSTのシンセのメインフレーズを男声コーラスにするだけでこんなにもラテンにマッチした音になるのかと。驚きを隠せませんでした。
そんなバックサウンドに負けず劣らずボーカルも艶々で。エロいしエモいしで大変でした。
特に落ちサビ。大サビ前の「二人が見た夢...」の後。一瞬の静寂。一切の音が聞こえない瞬間。息を呑むことすら躊躇われるような、鼓動が煩く感じるようなあの一瞬。
これだけお祭り騒ぎを続けていたライブの中で急に叩き付けられた無音!
絶頂ですよ絶頂。こんなに気持ちいいことがあるのか!
本当に素晴らしいパフォーマンスでした。早く映像化してください。
まとめ
書いていたらキリがない程です。
昨今はZIPANGやGATEといったテーマやメッセージ性の強いライブが続いていました。
勿論それらも素晴らしい。水樹奈々が訴えかける言葉は強く背中を押してくれます。
ただ今回は楽しければそれでいい。忙しい日々を過ごす中で忘れないでいて欲しい本当の気持ち。
「ライブ大好き」と叫んだ笑顔は一生モノです。