けびんの時々

呟きではなく文章を残しておきたいこともあるなと思いました。

NANA MIZUKI LIVE GATE 2018 Day7 LV 良さに気付くのに10年もかかった曲

回を増す毎に勢いも増していく。

そんなライブの千秋楽です。

残念ながら現地へ赴くことは叶いませんでしたが、

スクリーン越しに最後の瞬間まで観覧することはできました。

 

 

【以下セトリ】

 

 

1.Vitalization
2.ROMANCERS' NEO
3.Sacred Force
4.Poison Lily
5.WAKE UP THE SOULS
6.HOT BLOOD
7.RUSH&DASH!
ex.Happy Birthday
8.ファンタズム
9.蒼き光の果て -ULTIMATE MODE-
10.GLORIA
11.GUILTY
12.Destiny's Prelude
13.粋恋
14.レイジーシンドローム (ゲスト:ヨシダタクミ)
15.深愛
16.TESTAMENT
17.Rock Ride Riot
18.STARTING NOW!
19.DISCOTHEQUE
20.POWER GATE

~ENCORE~
21.ETERNAL BLAZE
22.天空のカナリア
23.SUPER GENERATION

~DOUBLE ENCORE~
24.POWER GATE

 

青字のみ感想

14.レイジーシンドローム (ゲスト:ヨシダタクミ)

これですよこれ。観ることができて本当によかったです。

この曲の魅力は上手く言葉に出来ないのですが、

ギターとシンセのサウンドが織りなす浮遊感兼疾走感。

サビのキャッチーなフレーズとノリの良さ。

Cメロの徐々にギアを上げていくかのような盛り上がり。

もうどれも素晴らしくて掌を空へ空へと突き上げたくなる曲です。

それを生みの親であるphatmans after schoolのヨシダタクミさんとコラボ。

これぞ最高!と言った感じです。

 

15.深愛

共奏者との音楽の力で7つの鍵を解除。

Synchrogazer

Ambivalence

Young Alive!

Lazy Syndrome

Orchestral  Fantasia

VIRGIN CODE

Eden

頭文字を並べると「SAY LOVE」

GATEを開くのに必要なのは愛だったのです。

 

何故そこで愛ッ!?

はい。そして深愛が披露されました。

紅白で革命デュアリズムを歌ったときのようなギミックのスカートで衣装チェンジ。

深愛を聴いている時は何も考えられないんです。

今にも泣き出しそうで、でもそれを目一杯我慢するような歌声。

会場の雰囲気を瞬時に塗り替える。静かだけどパワーのある曲です。

 

22.天空のカナリア

ピアノとストリングスが印象的な楽曲。

この曲も冬に映えますね。

 

24.POWER GATE

「やっぱりこの曲で締めたい。」ということで二度目のPOWER GATE

この曲について、思うところがあったので書いてみます。

 

 

POWER GATEという曲について

初めて音源を聴いたのは、ベストアルバムTHE MUSEUMで。

初めて生で体験したのは、NANA MIZUKI LIVE FIGHTER 2008 -BLUE SIDE-でした。

この時「青の代表曲」として紹介されたこの楽曲は、ライブでは不動の定番曲です。

2002年に4thシングルとしてリリース以降、披露されなかったことは数える程しかありません。

 

しかしこの曲。個人的には特別大好きというわけではありませんでした。

勿論嫌いなどということはありません。好きです。

数え切れないほど聴いているし、コールも完璧にできているつもりです。

でも大好きではなかった。

どうしてか?

ライブで歌われることがほぼ決まりきっているだけに「今回は歌ってくれるだろうか?」

という期待感を持ちづらいこと。

同時に、披露された時のカタルシスがほぼ無いこと。

これらの要素が、恐らく私の心に霧をかけていたのだと思います。

 

今回の公演で、改めて水樹奈々とPOWER GATEの馴れ初めが語られました。

まだ自分の音楽の方向性が定まっていなかった時期に、数あるデモテープの中から「絶対にこれを歌いたい」と思った曲。

「私はみんなの背中を押す応援歌を歌いたい」と思わせた曲。そのように語っていました。

この話は初めてするわけではなかったはずです。何処かで聞いたことがある気がする。

でも忘れてしまっていました。

この時のMCを聴いたことで、POWER GATEが毎回歌われる理由がようやく腑に落ちました。

きっとこの曲は水樹奈々にとって忘れてはならない軸のようなもので、

ここからブレずに歌い続けてきたからこそNew SensationやSUPER GENERATIONが生まれ。

数々のドーム公演を成功させ、紅白に出場し、今日に至ったのだと思います。

 

話は逸れますが、私はNew Sensationが大好きです。

後半にある「まだまだ力とかあるんじゃない?」という歌詞が特に気に入っています。

ライブで歌われる時は、よく本来のメロディーを無視してアドリブが入れられる部分です。

あの半ば挑発めいた激励を受けると叫ばずにはいられないのです。

ではPOWER GATEの印象深い部分はどこだろう?と考えてみました。

コールが特に多いこの楽曲の中で、殊更に「ここだ!」と思わせてくれる箇所。

あくまで個人的な想いですが、2コーラス目の「勇気」とコールする部分だと考え至りました。

我々観客が歌う部分です。

先述した経緯の通り、水樹奈々の真骨頂は応援歌です。

Dear Dreamや Starting Now!や Stand Up!では

鳴り止まないエールを、開拓の声明を、諦めない心を歌ってくれます。

見たことのない景色へ向かって一番前を走ってくれます。

そんな中で唯一。唯一、我々が彼女に勇気を投げかけられるのがPOWER GATEでした。

 

そして気付いたのですが、私はそんなに水樹奈々を ”応援” したことが無いんです。

なぜなら、私がファンになった時には既に国内の主だった大会場での単独公演を成していたのですから。

謂わば人気者に寄り付いて行った立場なので、応援する意義が感じられませんでした。

だから魅力に気がつけなかった。

この曲は一方的な応援歌ではなくて双方向だったんです。

水樹奈々にとっては、ファンの背中を押すという決意を刻んだ忘れてはならない軸であり。

ファンにとってはそんな水樹奈々に勇気を渡すことができる場であり。

そんな想いで一回一回を全力で歌い、叫んで、積み重ねてきた。

まさに「力を合わせて走る」曲なんだなと。

 

 

 

考えと言うにはあまりに拙い妄想ですが

ようやく私の中でPOWER GATEという曲が完成した気がします。